結婚するとセミリタイアできない?
セミリタイアと聞くと、独身だけの特権のように思えます。
実際セミリタイアと聞くと、独身の方のほうがセミリタイアしている人は多い気がしますね(多分多い順で並べると、独身>夫婦>子持ちって感じ)
しかし、僕は結婚していても、セミリタイアは可能だと思っています。
むしろ結婚をできるだけ早くする方が、よりセミリタイアに早く近づけるんじゃないかとすら思っていますね
セミリタイアをする上での結婚の良いところ
なぜ結婚した方がよりセミリタイアに早く近づけるかというと、1人でお金を稼ぐよりも、2人で稼いだほうが圧倒的にお金は貯まっていくからです。
それでいて、支出コントロールができていれば、すぐに資産拡大はできます。
結婚の良いところとして、以下で解説をしますね。
結婚の良いところ1:資産を早く増やせる
結婚した方が資産が早く増やせる、ということをよりイメージするために、シミュレーションをしてみましょう。
独身の場合
例えば、独身で年収が450万円の場合の年間貯蓄額を計算してみましょう。
年収450万円だと、手取で約350万円くらい。
なので月の手取りは大体、29万円ほど。
一方で年間の支出はどれくらいかというと、大体180万円。
月間で15万円くらいです。これは一人暮らしの大体の平均の数字です。
ということは、毎月14万円は貯蓄に回せて、年間の貯蓄合計額はざっくり170万円ということですね。

結婚後共働きの場合
一方で、夫婦共働きの場合。
奥さんが年収400万円だとしましょう。手取りだと約310万円ですね。
夫婦(2人暮らし)の年間支出額は以下が平均と言われています。
総務省が公表している「家計調査年報 家計収支編 (2019年)」によると、2人暮らし世帯の消費支出の平均は25万6,632円でした。
引用元:リクルート
月の平均が25万円ということは、年間の支出額は300万円。
2人合わせた年間の貯蓄額は、以下の通りとなりました。

今回の世帯年収850万円のケースでいくと、独身時代の年収450万円より3倍の貯蓄が可能になります。(独身時代の2倍じゃないというところがポイントです)
もちろん両者の稼ぎ具合や、浪費具合によって、この貯蓄額は変わってくるのですが、そこで夫婦の連携というのが試さられるという感じですね。
ちなみに今回のケースで、貯蓄した金額をすべてインデックス投資に回した場合。
資産の増え方は、独身時代と以下のように変わってきます。

複利の力が働くので、投入資金が多いほうが資産拡大はしやすく、夫婦共働きの方は、14年目で資産1億円を突破します。
一方で独身の場合は、14年目でも3600万円。こちらも3倍以上の開きが出ました。
もちろん独身で圧倒的に稼げる人は、それでいいと思います。
ただ、稼ぎが少ない人は早く結婚してパートナーの協力を得た方が、資産拡大しやすくなるというのが、今回のシミュレーションの主旨です。
セミリタイアのシミュレーションについては、こちらにも記事にしています。



結婚の良いところ2:無駄な支出が減らせる
先ほども説明したとおり、2人で暮せば1人暮らしよりも、支出はグッと抑えられます。
それは家賃や水道光熱費などの「固定費」を抑えられるのが、大きな要因です。
他にもパートナーが倹約家であれば、ムダ使いのストッパーとなってくれたりもします(逆に散財する人だと、どんどんお金は流れていきますが、、、)
とはいえ無駄な支出を減らすにあたり、「アレは買ってはダメ!コレも買ってはダメ!」と過度に干渉しあうと、夫婦仲を悪くする原因になります。
なので、予め夫婦間のお金のルールは決めておいた方がいいでしょう。例えば、
・生活費はそれぞれの収入に応じて、折半する
・毎月の積立額も収入に応じて、それぞれが出し合う
・生活費と貯蓄額以外のお金は、それぞれ自由に使える
という感じ。そうすると、過度に干渉することはなくなりますし、決められたルール(予算)の中でお互いが努力するようになります。
積立金額もお互いが決められた金額が出し合うルールにしておくと、貯蓄も自然と増えていきます(給与と共に積立金額を天引きするのがオススメ)
結婚の良いところ3:パートナーが精神的支柱になる
これは完全に精神論的な話ですが、セミリタイアするという共通の目標を持って過ごすことで、セミリタイアするまでの過程を夫婦で楽しむことができます。

セミリタイアしたら、一緒に余った時間で、世界一周旅行に行きたいね!
なんて、語り合いながら、一緒にセミリタイアに向けて頑張れたら、最高じゃないですか!(と僕は思う)
やっぱり共通の目標に向かって一緒に頑張れる存在は頼もしいですし、達成した時の喜びもひとしおです。
独身でもセミリタイアできればそれはそれで嬉しいですが、横で一緒になって喜んでくれる人がいれば、こんな喜ばしいことはないですね。
もちろんセミリタイアの過程で株が暴落するとか、ツライこともあるとは思いますが、それさえも一緒に楽しめたら、もう最強ですね。
セミリタイアする上でパートナーの協力は必須
結婚の良いところは説明しましたが、これはあくまでパートナーの協力があってのことです。(セミリタイアに協力してくれるパートナーを見つけることがまず難しい、、、)
パートナーがセミリタイアに理解を示してくれないと、



は?30代40代の働き盛りの稼ぎ時って時になんで仕事を辞めるの?
私達の生活はどうなるの?????
という感じで猛反発を喰らう可能性があるので、事前にパートナーとセミリタイアについての「すり合わせ」は重要です。
この「すり合わせ」ができていないと、夫婦関係を悪くするばかりか、最悪離婚ってことにもなりかねます。
また仮にセミリタイアに理解を示してくれたとしても、パートナーが浪費家であれば、収入<支出の状態になり、なかなかセミリタイアに近づきません。セミリタイアするには、夫婦で稼ぐ力も重要です。
なので、色々とハードルもありますが、まずはセミリタイアという生き方を許容してくれるかどうかが、まずは最低条件になります。先ほどもシミュレーションでお見せした通り、夫婦で協力できれば確実に資産形成は早まります。
パートナーの理解を得る方法については、また後ほど解説をしたいなと思いますので、楽しみに待っていてください。
今回は以上で終わりたいと思います。