SBI・VシリーズにVYMが登場【投資をするべきか?特徴を解説】

先日読者さんから、以下のような質問を頂きました。

最近SBI証券からVYMに投資する投資信託が登場しましたが、投資をした方がいいのでしょうか?

ご質問ありがとうございます。

結論から申し上げると、SBI証券から登場した「SBI・VYM」に投資をしてもあまりメリットはないかなと思います。
僕なら普通に本家VYMに投資をします。

理由について解説をしていきます。

目次

SBI・VYMの概要

さらっとSBI・VYMの概要について解説をしていきます。

SBIとVOO_20200814

SBI・VYMはバンガードが運用する「バンガード・米国高配当株式ETF(VYM)」を投資対象とする投資信託です。
正式名称は「SBI・VYM・米国株式インデックス・ファンド」

信託報酬は年0.1238%とかなり安く、ぼったくりの投資信託ではないことがわかります。
新規募集期間は2021年6月15日から6月28日までの間。ファンド設定日は6月29日になります。

投資対象となる「バンガード・米国高配当株式ETF(VYM)」については、以下の記事で詳しく解説をしているので、ぜひ読んでみてください。

VYMは、米国の優良高配当企業である約400社に投資するアメリカの代表的な高配当ETFです。
インカムゲイン(配当収入)・キャピタルゲイン(値上がり益)のどれをとっても優秀な商品ですね。

SBI・VYMをあまりオススメしない理由

早速本題の「SBI・VYM」に投資をしてもあまりメリットがないと感じる理由について、解説をします。
理由は以下の2点です。

  1. 分配金を受け取れない
  2. 値上がり益を求めるならS&P500

インカムゲイン(配当収入)・キャピタルゲイン(値上がり益)の両方の観点から見て、かなり中途半端な商品かなというのが正直な感想ですね。

1. 分配金を受け取れない

まずSBI・VYMは分配金が受け取れません。

配当金・キャッシュフローの強化がVYMを買う目的なのに、それを投資信託で買うこと自体がありえないですね。

ちなみに楽天証券も似たような商品として、「楽天VYM」という商品を出していますが、あまり人気はありません。
楽天VYMも分配金は全く出ないんですよね。

2. 値上がり益を求めるならS&P500

分配金が出ないということは、SBI・VYMはキャピタルゲイン(値上がり益)を求めていくことになるのですが、正直このキャピタルゲイン(値上がり益)もあまり期待ができません。

僕ならキャピタルゲイン(値上がり益)を求めるならS&P500に投資をします。
その根拠が以下の通り。

VYMのファンド設定来、一度もS&P500には勝つことができていない状況です。

それもそのはずで、VYMの構成銘柄はオールドエコノミー株と呼ばれる、航空・エネルギー・日用品などが中心で、値上がりが期待できるハイテクグロース株(Apple、Amazon等)は含まれていません。

その代わりとして、オールドエコノミー株は高い配当金を出してくれるので、配当利回りを高めて、より多くのインカムゲイン(配当収入)を得ようというのが、VYMのざっくりとした投資手法です。

しかし先ほどもお伝えしたとおり、SBI・VYMは分配金が受け取れません。

なので、インカムゲイン(配当収入)・キャピタルゲイン(値上がり益)の両方の観点から見て、かなり中途半端と言わざるを得ないのです。

まとめ

以下まとめです。
先ほど紹介した楽天VYMと、S&P500に連動する投資信託のeMAXIS Slim米国株式と比較してみました。

やはり配当金を求めるなら「本家VYM」、値上がり益を求めるなら「eMAXIS slim米国株式」かなと。
自分が投資に何を追い求めていくのかは、まず自分の投資の目的を明確にすることです。

自分の投資の目的を明確化し、「長期・分散・積立」で頑張っていきましょう。

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この記事を書いた人

関関同立▶日系大手メーカーに就職。
30代の内に金融資産3750万円を築いて、不労所得12.5万円+労働所得12.5万円で生活する「サイドFIRE」を目指して、日々奮闘中です。

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