
投資を始めたいけど、楽天証券かSBI証券のどっちで口座開設をするか迷う〜
こういう声をよく聞くので、今回は徹底比較。
早速結論を言うと、個人的には楽天証券がオススメ。
僕の場合は、楽天証券でつみたての投資信託をやっています。
但し、SBI証券を使う方がメリットが出てくる人もいるので、丁寧に解説をしていきます。
楽天証券vsSBI証券 どちらがオススメかを徹底比較
表でまとめるとこんな感じ。


以下の7つの項目で徹底比較していきたいと思います。
- 取引手数料
- 商品の豊富さ
- カード決済によるポイント還元率
- 投資信託保有によるポイント還元
- 銀行連携による普通預金金利
- 米国ETF定期買付サービス
- 米ドル為替手数料
1. 取引手数料
以下は国内株式の取引手数料ですが、全く同じです。


ただどちらも他の証券会社の手数料と比べれば、かなり安いですね。
例えば野村證券の場合は、100万円の取引に1,048円の取引手数料がかかることがわかります。
その点、楽天証券もSBI証券も535円しかかかりませんので、ネット銀行は安くて良いですね。


2. 商品の豊富さ
商品の豊富さについてもあまり大差ないです。
例えば投資信託の取り扱い数ですが、楽天証券が2698本、SBI証券が2650本です(※2021年5月30日現在)
代表的な投資信託の取り扱い有無が以下になります。
- eMAXIS Slim 米国株式 S&P500
-楽天証券◯、SBI証券◯ - SBI・バンガード・S&P500・インデックスファンド
-楽天証券✕、SBI証券◯ - 楽天・バンガード・ファンド(全米株式)
-楽天証券◯、SBI証券✕ - eMAXIS Slim 全世界株式
-楽天証券◯、SBI証券◯ - ひふみプラス
-楽天証券◯、SBI証券◯
eMAXISシリーズはどちらの証券会社にも取り扱いはあるので、仮にSBIバンガードや楽天VTIに投資をできなくても、eMAXISシリーズを選べば問題なしですね。(ちなみに僕はeMAXIS Slim 米国株式 S&P500に投資をしています)
オススメの投資信託については、以下の記事でも解説をしているので、よければ読んでみてください。


3. カード決済によるポイント還元率
投資信託を積み立てる場合、以下の通りカード決済によってポイント還元がされます。
- 楽天証券×楽天カード
-最大月5万円までの楽天カード決済でつみたて金額の1%分の楽天ポイント還元 - SBI証券×三井住友カード
-最大月5万円までの三井住友カード決済でつみたて金額の0.5%分のVポイント還元
両者を比較した場合、若干、楽天証券の方がポイント還元率は高いです。
なので、ポイント還元を狙う場合は、楽天証券の方がいいでしょう。
ちなみに楽天証券の場合は、貯まったポイントで投資信託を購入することも可能です。
ポイントつみたて設定をしておくことで、SPUが+1倍にもなるので、設定しておくことをぜひオススメします。
僕もこのポイントつみたて設定をすることで、効率的に楽天ポイントを稼いで、累計10万ポイントに到達しました。
詳しくは以下の記事で解説をしているので、読んでみてください。


「楽天証券×楽天カード」「SBI証券×三井住友カード」によるカード決済サービスが、それぞれどのようなサービスなのかは、以下の記事でも解説しているので、よくわからない人は読んでみてください。




4. 投資信託保有によるポイント還元
そしてカード決済によるポイント還元以外にも、投資信託を保有しているだけでポイント還元を受けられるサービスも両者にあります。
まず楽天証券の場合。
投資信託の残高が50万円以上保有の方対象で、残高に応じて毎月ポイント(楽天ポイント)付与される仕組みがあります。


一方、SBI証券の場合。
こちらも月間平均保有金額に応じて、最大0.2%のポイントのTポイントが毎月付与される仕組みがあります。


上記にある通り、ポイント付与率は銘柄によって変わりますが、例えば代表的なeMAXISシリーズの場合は月間平均保有金額の0.05%の還元が受けられます。
ポイントの計算式は少々複雑ですが、以下の通り。
(月間平均保有金額×付与率)÷365日×ポイント付与対象月の実日数
例えば、eMAXIS Slim 米国株式 S&P500の投資信託を1000万円分持っていた場合、以下のような計算になるので、毎月合計で425ポイントが付与されます。
(1000万円×0.05%)÷365日×31日=425ポイント
これを楽天証券のサービスと比較すると、楽天証券は投資信託の残高が1000万円の場合、500ポイント還元されるので、あまり大差はないかなと思います(若干楽天証券の方が還元されて仕組みもわかりやすいが)
5. 銀行連携による普通預金金利
また両者とも同グループの銀行と連携することで、銀行の普通預金金利が上がるという仕組みもあります。
楽天証券の場合、楽天銀行と連携(マネーブリッジ)することで、普通預金金利が最大0.1%に上がります。


一方、SBI証券の場合も、住信SBIネット銀行と連携(SBIハイブリッド預金)することで、普通預金金利が最大0.01%に上がります。


銀行連携による普通預金金利アップのサービスだけを見ると、楽天証券に分がありますね。
それにしても普通預金金利が最大0.1%というのは、大手金融機関の定期預金よりも高い金利なので、驚きですよね。
仮に楽天銀行に1億円預けていたら、それだけで10万円入ってくるなんて夢あります・・。
6. 米国ETF定期買付サービス
ここまでは主に「投資信託」を積み立てる場合の話をしてきましたが、もし米国ETFを始める場合は、SBI証券の方が良いかもです。というのも、SBI証券には唯一「米国ETF定期買付サービス」があるからです。


米国ETF定期買付サービスは、その名の通り、毎月設定した金額の米国ETFを自動で買付してくれるサービスです。
ETFについても、基本的にはドルコスト平均法で毎月積み立てていくのがよいので、一回設定すれば後は勝手に買付してくれるこのサービスは非常に便利ですね。


一方、楽天証券にはこのサービスがないので、毎月自分で買付をする必要があります。
ETFを始めたい人には少々不便ですね。
7. 米ドル為替手数料
また米国ETFを買う際に気にしないと行けないのが、米ドル為替手数料。
米国ETFの購入時には、以下の2つの決済方法があります。
- 外貨決済
(自分で米ドルに交換して、米ドルで米国ETFを購入) - 円貨決済
(SBI証券側が米ドルに変換して米国ETFを買付)
そしてSBI証券の場合、以下のような米ドルの為替手数料になります。
- 円貨決済→1ドルあたり25銭の為替手数料
- 外貨決済→1ドルあたり2銭の為替手数料
これが楽天証券だと、外貨決済/円貨決済に関わらず、1ドルあたり25銭の為替手数料がかかるので、SBI証券では外貨決済で米国ETFを買うのがお得です。
米国ETFの買付の方法については、こちらの記事を載せておきます。


まとめ
もう一度楽天証券とSBI証券の比較表です。


投資信託を毎月積み立てていくのなら、楽天証券の一択かなという感じですね。
楽天カードや楽天銀行を上手く連携させながら利用することで、効率的に楽天ポイントを貯めることができます。
一方、米国ETFをコツコツ積み立てていきたい人は、SBI証券がオススメですね。
ETFの定期買付サービスは、SBI証券にしかないサービスですし、米ドルの為替手数料も最安なのがポイントです。
とはいえ、基本的なサービスにあまり大差はありません。



今は投資信託で投資を始めようと思うけど、今後はETFを購入する予定もある….かも。
こういう人は、両方の証券口座を開設しておいてもよいかもですね。
実際、僕も楽天証券とSBI証券の両方の口座を持っています。別に口座開設や維持にお金はかかりませんしね。
ということで、今回は以上です。ぜひこの記事が参考になればと嬉しいです!