投資を始める時に気になるのが、
「現金をいくら保有して、投資にいくら回したらいいのか?」
ということ。
投資における現金保有比率の目安として、今回は2つの考え方を紹介します。
現金を保有する意味について
まずは「現金を保有する意味」について。
現金は、主に最低限の生活を営み、生活を破綻させないために保有すべきだと思います。
投資に回したお金というのは、基本的に引き出すのが面倒くさいです。
買った株を売却して、証券口座にお金が入って、そのお金を銀行口座に振り返るという3アクションが必要になります。時間もかかります。
しかし、手元に現金があれば、生活費に充てることもできれば、急な出費にも対応することができます。
なので、最低限度の現金は常に手元に置いて置く必要があります。
あとは、現金を保有することによって、投資のリスクを下げるという効果もあります。
例えば1000万円を株式に投資していた場合。
もし50%の下落が起こったら、資産額は500万円になります。

しかし、保有する1000万円の内、500万円だけを株式、残りの500万円を現金として保有していた場合。
50%の下落があっても、資産額は750万円になります。

これが現金を保有することによる、投資リスクを下げるという意味なのです。
投資における現金保有比率の目安【2つの考え方】
では「投資における現金保有比率をどう考えたらいいのか?」ということについて。大きく2つの考え方があると思っています。
- 年齢を基準とした現金保有比率
- 生活防衛資金を基準とした現金
その1:年齢を基準とした現金保有比率
1つ目が自身の年齢に応じて現金を保有するという考え方。
こんな感じです。
- 20歳:株式80%、現金20%
- 30歳:株式70%、現金30%
- 40歳:株式60%、現金40%
- 50歳:株式50%、現金50%
- 60歳:株式40%、現金60%
年齢が上がるにつれて、「資産を守る」という観点が必要になってきます。
なぜなら定年を迎えて歳を取ると、労働収入がなくなり、貯めた貯金+年金で生活する必要が出てくるからです。老後2000万円問題として、かなりニュースになりました。
逆に若いうちは資産を拡大するフェーズにあるので、積極的にリスクを取って、資産を増やしていく必要があります。なので、株式の保有比率が高く設定されています。
僕の場合だと現在26歳なので、株式74%、現金26%が望ましいといった感じでうね。
その2:生活防衛資金を基準とした現金
2つ目が生活防衛資金を基準として、現金を保有するという考え方。
生活防衛資金とは、失業や病気・ケガなどによって収入が途絶えた場合に備える資金のことです。
一般的には、生活費の3ヶ月分が生活防衛資金として貯めておきたいお金。
但し、家族構成によって生活防衛資金の額は変わってくると思うので、あくまで目安として、以下を参考にしてください。
・独身の場合:3ヶ月〜6ヶ月分
・子供のいない夫婦(共働き):3ヶ月〜6ヶ月分
・子供のいない夫婦(一方のみが働いている):6ヶ月〜1年分
・子供のいる夫婦:1年分
生活防衛資金を確保できたら、後はそれ以外の資金を投資に回します。
僕の場合は結婚して、共働き・子供なしなので、生活費の3ヶ月分=75万円(25万円×3ヶ月)は確保しようと思います。
現在の資産ポートフォリオ
ちなみに以下が現在の僕の資産ポートフォリオです(2021年2月現在)

株式15%、現金85%と現金比率がかなり高めなので、徐々に株式の割合を高めていきたいなと思っています。
最後に
投資における現金保有比率の目安として、2つの基本的な考え方を紹介しましたが、とはいえ一番大事なのは、自分にとって最も心地よい現金保有比率を考えることです。
年齢や現在の環境、その人の性質によって、投資に対するリスク許容度は変わってきます。
なので、投資をしてみて、自分がリスクを許容できるのであれば、より投資割合を高めていき、リスクが許容できないのであれば、現金保有割合を高めていく柔軟性が大事かなと思います。
初心者の内は、無理せずに少額から投資をしてみて、慣れてきてから徐々に投資割合を高めていくのが、「投資との上手な付き合い方」のように思います。
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現金の保有比率を考えるのと同時に、「投資の目的」についてもよく考えることをオススメします。

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