僕が米国株投資を選ぶ理由
こんにちは、ぺいさんです。
僕は色々な投資先がある中で、米国株投資を行っています。
理由は以下の5つからです。
- 経営者が株価、企業価値向上にコミットしている
- 米国の株式市場も企業を甘やかさない
- 今後も人口は上昇する
- 知識産業のレベルはトップクラス(今後も)
- 全世界株を買っても結局は大半が米国株買い
それぞれ解説します。
理由① 経営者が株価、企業価値向上にコミットしている
僕が米国株投資を選ぶ理由として、まず1つ目にアメリカ企業の経営者が株価や企業価値の向上にコミットしていることを挙げます。
アメリカでは投資家の目が厳しく、経営者をシビアに評価します。
どれくらいシビアかというと、経営上の成果が出なければ即刻、株主に辞めさせらるくらいです。それがアメリカです。
たぶん日本では、会社の不祥事が起こらない限りは、経営者の即刻退場はあり得ません。
ここまで経営に対して株主が厳しいのには理由があります。
アメリカ国民の多くは、株式や投資信託を持ち、運用しているからです。
アメリカは、年金制度が日本に比べて強くありません。
なので、その分個人で老後の資産形成を行わなければならず、個人で積極的に投資による資産運用を行っているという背景があります。
以下は、家計金融資産における日米の比較です。

日本の家計金融資産における株式・投資信託の割合が18.6%に対して、アメリカではなんと46.2%を占めています。
そのため、株価の上昇や安定した配当金が見込めない場合は、国民から大ブーイングを浴びますし、経営者も株価上昇のために必死に頑張るという仕組みが出来上がっているのです。
理由② 米国の株式市場も企業を甘やかさない
経営者は国民からのプレッシャーもありますが、株式市場からのプレッシャーもあります。
アメリカでは上場基準が他国に比べて厳しく、かつ上場してからも設けられた基準をクリアしなければすぐに上場廃止になります。
日本ではよほどの不祥事でなければ退場にはなりませんので、常にアメリカ企業は株式市場からのプレッシャーに晒されながら、経営を行っていることがわかります。
アメリカでは、上場銘柄の頻繁な入れ替えも行われており、1896年に12銘柄で始まったNYダウ構成銘柄の現在を見てみると、当時の構成銘柄に入っていた銘柄は全て退出させられているほどです。
最近までは米大手のGE(ゼネラル・エレクトリック)が生き残っていましたが、2018年に退出をさせられてしまいました。
一方の日本を見渡してみると、日経225が1950年から算出開始されましたが、未だにトヨタや日立製作所など数多くの銘柄が生き残り続けています。
もちろん良い悪いの話ではないのですが、少なくともアメリカの株式市場は新陳代謝が激しく、常に成長性の高い銘柄が集まっているということなのです。
理由③ 今後も人口は上昇する
そしてアメリカは今後も人口が上昇をし続けます。
2030年には人口が3.5億人、2050年には3.9億人を超えると言われています。

人口が増えるということは、消費活動も盛んになるので、今後も経済は上向いていくのではないかと予想ができます。
理由④ 知識産業のレベルはトップクラス(今後も)
2000年以降はIT産業の成長がアメリカ経済を支えました。
世界のIT産業を牽引してきたGAFA(Google, Amazon, Facebook, Apple)は全てアメリカ企業です。
ITの次は宇宙がキーワードになると言われていますが、これもアメリカのテスラモーターが民間企業として初の宇宙船開発を行い、牽引をしています。
このように世界をリードする企業はアメリカに集中します。
その理由として、まずは全世界の「ブレイン」がアメリカに集まることが挙げられると思います。

世界大学ランキングを見てみると、トップ10にアメリカの大学が7校も入っています。
そして上記の大学を卒業したブレイン達が、起業しやすい環境にあるアメリカで積極的に起業をし、成功を手に入れていきます。
アメリカに世界を牽引する企業が続々誕生するのも納得の理由です。
理由⑤ 全世界株を買っても結局は大半が米国株買い
米国株を買う時に、必ずその対立候補に挙がるのが「全世界株」。
全世界株を買う大きなメリットとして挙げられるのが、全世界に投資を分散できるので、リスク分散できるということ。
しかし、全世界株に投資をしても、結局は米国株買いになります。

上記はeMAXIS 全世界株式インデックスの商品の中身ですが、結局のところ投資対象の半分以上は「アメリカ」になります。(米国株が56%)
均等に全世界に分散ということにはなりません。
なので、米国株が暴落すれば、全世界株ファンドも同様に暴落する運命を辿ります。(下記チャートを見てもらえば、同じように値動きしていることがわかります)

実は米国株インデックスファンドに含まれる銘柄企業の大半は、新興国含む海外でも売上を上げているので、新興国の成長も取り込めます。
つまり、米国株インデックスファンドを買うことで、それがリスク分散にも繋がっているわけです。
米国株投資もリスクはある
上記が僕が米国株投資を選ぶ理由なのですが、もちろんリスクがあることも承知しておかないといけません。
長期的に見たら成長しているが、暗黒期間もあった
米国株は長期的に見たら大きく成長を遂げていますが、暗黒期間ももちろんありました。

上記1959年から1979年の米国株式のチャートを見てみると、株価が一定の範囲で上がり下がりを繰り返しています。ちなみにこれを「ボックス相場」と言います。
また2000年代には、BRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国)を中心とする新興国株が米国株を上回り続け、「アメリカの時代は終わった」等と揶揄されていました。

アメリカ一強ではない時代もあった
また長期的に見ると、アメリカ一強ではない時代もありました。

上のチャートからも分かる通り、今後もアメリカ一強になるとは誰も言い切れません。
大きく暴落することもある
もちろん投資ですから、大きく暴落することもあります。
以下は過去10年間の米国株の低リターンランキングですが、リーマンショックがあった年の半年後の2009年2月28日には、−51.14%にもなりました。

つまり米国株の資産を5000万円持っていた場合、半分の2500万円になったということです。
腰を据えての長期投資が大事
このように、時には大きな暴落やボックス相場があることも十分理解した上で、腰を据えて長期で米国株に投資できるかどうかが、最終的な成功のカギを握るわけです。
最悪なのはこのようなリスクを把握せず、暴落時に狼狽売りしてしまうことです。
今後もアメリカが成長する要素はたくさんありますが、成長を決め込まず、コツコツと継続して長期投資していくの重要性を、再認識させられます。
以下は米国のオススメ投資信託の解説記事です。
