米国高配当ETFのオススメ銘柄ですが、結論VYMですね。
米国高配当ETFで1つしか商品買ってはダメ!と言われたら、絶対に僕はVYMに投資します。
今回は、その理由について解説します。
米国高配当ETFのオススメ銘柄【VYMとは?】
以下はVYMの特徴をまとめた表になります。
米国高配当ETFの代表的な商品の1つで、経費率が0.06%と安く、米国高配当企業約400社で構成されているのが、主な特徴です。

2020年の実績では、配当利回りは3.18%になりました。
これだけ銘柄が分散される中で、この利回りは十分高い水準にあると思います。
VYMをオススメする5つの理由
僕がVYMをオススメする理由についてです。5つあります。
- トータルリターンが高い
- 分散が効いている
- 経費率が最も低い
- 暴落にも強い
- 10年連続増配中
理由1:トータルリターンが高い
米国高配当ETFの代表的な商品として、VYMとよく比較されるのが以下の商品。
- HDV:iシェアーズ・コア米国高配当株ETF
- SPYD: SPDRポートフォリオS&P500高配当株式ETF
5年の期間で見てみると、トータルリターンでは、VYMがHDV・SPYDを上回っていることがわかります。

2017年頃はSPYDが、トータルリターンが最も高かったのですが、直近ではかなりVYMと他のETF商品でかなり差が開いてきている印象です。
理由2:分散が効いている
VYMは米国高配当企業の約400社で構成されており、セクター別構成比率を見ても、金融・ヘルスケアを中心に広く分散が効いていることがわかります。

ちなみにこの「400社」という数字。
HDV・SPYDと比べるこんな感じです。

VYMの方が圧倒的に分散が効いています。
分散がされていれば、他の銘柄が減配・株価急落しても、他の銘柄がカバーしてくれるので、成績が安定します。
そういう意味で「いかに分散がされているのか?」というのは大事な指標になってきます。
また、VYMの構成銘柄を見てみると、そのほとんどはHDVとSPYDの構成銘柄を網羅しているため、VYM一本でも良いのではと考えます。
理由3:経費率が最も低い
以下はHDV・SPYDとの経費率の比較ですが、VYMが最も低い経費率になっていることがわかります。

またVYMは資産規模が大きくなるにつれ、経費率の引き下げをこれまでも行ってきました。
- 2016年:0.09%
- 2017年:0.08%
- 2019年:0.06%
今後も資産規模が拡大すれば、限界まで経費率の引き下げを行うことは予想でき、それが他のETF運用会社との違いでもあります。
理由4:暴落にも強い
コロナショックの際には、VYMが最も下落率が低かったです。

- VYM:−3.16%
- HDV:−12.44%
- SPYD: −25.07%
特にSPYDは、2017年頃はトータルリターンが米国ETF商品の中で最も高い商品として広くオススメされていましたが、コロナショックによる暴落相場で、思いの外、暴落に弱いことがわかりました。
そんな中でVYMは下落率が-3.16%と、暴落にも強いETFであることが証明されました。
理由5:10年連続増配中

ここ10年を見ると、HDV・SPYDともに減配する年がありましたが、VYMは10年連続で増配をしています。
今後もこの傾向が続くとすれば、コツコツとVYMを買い増して、インカム収入を増やしていきたいですね。
まとめ

VYMは配当利回りでは一番低い結果になりましたが、トータルリターンだとVYMが一番高い結果になっています。
もし配当利回りが物足りないと感じるなら、HDVやSPYDを組み入れたポートフォリオを組むのもアリですが、値上がり益もトータルで考えれば、VYM一本でも十分な成績を期待できます。
銘柄が決まったら、米国高配当株ETFの買付タイミングや買付方法については以下の記事で解説しているので、あわせてどうぞ。
